フリクションは、パイロットコーポレーションが開発した消えるインクを搭載したボールペンです。専用の消しゴムを使えば、紙に書いた物を簡単に消すことができます。文字が消える理由は、パイロットの開発した特殊インクと専用の消しゴムの摩擦熱にあります。フリクションのインクは、60度を超えると透明になるように作られています。

そして専用の消しゴムは、擦ることで60度以上の熱を発生させることが可能です。この2つを組み合わせることによって、インクを透明にしてしまうことができるわけです。こうした遊び心あふれるボールペンは、個人用として使うにはなんの問題もありません。しかし書類を書く際に使うのは厳禁とされています。

なぜならば、そのインクの特性ゆえに書いた物がすべて消えてしまう可能性があるからです。長期間保存しなくてはいけない重要書類の文字がそんな理由で消えてしまったら、契約や情報の伝達が困難になってしまいます。そうした事情から、通常は長期間保存しなくてはいけないような書類には使わないのがルールとなっています。もちろん私用で使うぶんにはなんの問題もないので、メモやイラストなど好きな使い道で使ってもかまいません。

もうひとつフリクションには問題があり、インクが普通のボールペンよりだいぶん薄かったりします。そのため、紙に書いた物が若干読みづらいこともあるようです。フリクションを使用する時は、そうした点も考慮した上でうまく活用するようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です