フリクションは、ボールペンでありながら書いた後に消せるボールペンです。特殊なインクを使用する事で、先端についたゴムで擦ると消えてくれます。消す事を考えなければシャーペンと違ってボールペン状態で書けるので、登場した時は話題になりました。今でも人気のある商品ですが、ビジネスシーンというよりは小学生や中学生が好んで使っている商品です。

このフリクションの消せる理由は、熱で消えるインクを使っているためで実は冷たくても消えます。わざと冷たくするのは擦るより難しいですが、冷たい飲み物でもあれば試せるかもしれません。そんなに瞬間的に効果がある訳ではないですが、陽当たりや室内の寒さなどで消える可能性があるので、なかなかビジネスシーンで使いにくいようです。これはFAXで使われている感熱紙などとイメージが近いかもしれません。

ただフリクションは新しいテクノロジーで作られた事、性能が非常に特徴的である事、そしてキャッチーなネーミングとたくさん売れる要素がふんだんに盛り込まれており、人気が出ています。また、小学校からほとんどボールペンばかり使っているフランスでは消せる筆記具が珍しい事もあり、爆発的に売れている様です。シャーペンがあるなら用途を分ければいいと考えてしまいそうですが、シャーペンは消す事を考えなければ少し信頼の置けないものになるので、住み分けという意味ではフリクションの立ち位置も面白いかもしれません。

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